東京地方裁判所立川支部303 高木慎一
記事作成 2014年6月16日
白と黒の家 (shirotokuronoie) on Twitter東京地方裁判所立川支部303 高木慎一容疑者(46)強姦 強盗 住居侵入 府中市紅葉丘2、トラック運転手
本日、東京地方裁判所立川支部303にて傍聴してきました。
午前10:00から裁判は開始し、およそ1時間40分程度で終了しました。
裁判員裁判でした。
その中で論告求刑が22年なので、ざっと判決を予測計算してみました。
論告求刑
22年(25年)
(22+25)÷2=23.5
(18+21)÷2=19.5
(19.5+23.5)÷2=21.5
判決
懲役21年6ヶ月(これは私の予測です)
判決を懲役21年6ヶ月と思った理由ですが、被告人は「女性と仲良くなりたかった」と強姦に至った理由を述べましたが、私の思うところ情状で減軽をほとんど考慮せず、重い判決を言い渡したい気持ちでいっぱいです。
まさにこれは直感なのですが、予知と言いますか、なんというか申し上げにくいのですが、被告人の目を見ているとわかります。
彼は今回検挙されていなければいずれ殺人を犯していたかもしれません。
そのような悲惨な事件が二度と起きないためにも、そして犯さないためにも21年6ヶ月という刑期を務めてもらいたい。
この裁判をはじめて傍聴したのは2014年6月13日(金)303でした。
私はこの日、都内で開かれている集会に参加し、ふと帰宅途中に立川駅で下車しました。
天気がとてもよく「映画でも観るか」などと考えていましたが、久しぶりに東京地方裁判所立川支部にでも行こうかと、なぜか思ってしまい、そのままモノレールに乗り高松駅で降りました。
東京地方裁判所立川支部に着いたのは午後の3時頃で、スケジュールを見て目に付いたのは、強姦・強盗・住居侵入でした。
この日はいつも傍聴のときに持っていくカバンを持っていなかったのですが、その日持っていたバックに小さなメモ帳が入っており、そのメモ帳に軽くスケジュールをメモりエレベーターに乗りました。
途中参加なので理由はわかりませんが、裁判は休廷中のようで傍聴人は誰もおらず、弁護士さんと検事さんが着席していました。
午後3時半頃、中に入り中央後方付近で着席しました。
ふと、周囲を見渡すと同じモノレールにて立川駅から乗車していた方が、同じ並びの傍聴席に座っていました。
この方はおよそこのような事件の裁判を見るようなお年頃ではない女性の方なので、とてもびっくりして、よく覚えています。
入廷した裁判員の方々は男性3名、女性2名の計5名でした。
できれば初公判から傍聴したかった。
この裁判で感じたことは、被告人の考える頭の中身を知る時間が少なすぎて疑問点が多く残りました。
はたして裁判員の方々はどのような判決を望むのでしょうか。
私は、もし被告人がこの事件で捕まることがなかったら、その先どのような事件を起こしていたかを重点に考えてしまいます。
ついついどの裁判でも考えてしまうことです。
今回、2014年6月13日(金)と、本日2014年6月16日(月)の傍聴しかできず、被告人の心理を探求することはできませんでした。
私はメモをとりながら彼の目をずっと観察していました。
私もあの場に数度立った経験があり、類は異なりますが同じ元犯罪者として「自分だったら・・・」と、なぜか照らし合わせて考えてしまいます。
私のような少年期からずっと裏社会や団体に所属したり、どっぷり犯罪に関っていると犯罪を実行するときは、言葉は違うかもしれませんが「大義名分」のような、どこか結果を予測した理由があったような気もします。
これは変な話なのですが、簡単に言えば「何か目的があり計画的に実行しており、達成すればその先を求めない」。
なので例えば覚せい剤ならば、シャブを使って欲望を満たすが、その先はそれで終わり。とか。
レイプをするならば、レイプで終わり。とかです。
人を殴るならば、殴って終わり。
それ以上でもなければ、それ以下でもない。
そういうことです。
自分が逮捕される予測がついていても、私たちはそのような逮捕そのものには恐れはせず、目的が「けじめ」なら「けじめをつけておしまい」なのです。
逆に言えば、「殺し」の依頼があれば、殺してしまうこともあるのでしょう。
実際に殺しの依頼もありました。
いわゆるヒットマンです。
報酬は30万円です。
なのでわれわれは「30万円」という現金しか見えていません。
犯す罪の内容はどうでもいいことになります。
仲介が仲介を通し、仲介が仲介を通って話は辿り着きます。
なので対象の名前すらわからないことが多いです。
依頼の出所もわかりません。
数名で決行するならば、自分以外の相手の素性も知らないままです。
この話は、なくなったのでその先どうなったかは私にはわかりませんが、、、。
風の便りで仲介人が服役したのは知りました。
「殺し屋」とは、このような感じです。
話はそれましたが、今回の被告人の目は、自分の目とは違い「目力」が全く無かったのです。
このような人間というか「者」を人生のなかで何度も見てきています。
一般の方々も普段の生活の中ですれ違っていて「おとなしい」人として見えるのでしょうが、私のような人間からすると違った見方で見えてきます。
なので、たった今犯罪を犯しそうな人を見分ける目は警察官よりも優れているかもしれません。
ですが、このような犯罪者は警察官の制服の前では犯罪を犯しませんし、私のような人間の前でも犯罪を犯しません。
猫を被っているのですね。
この様にいかにも法則があるかのように、色々とわかってしまいます。
私は被告人がこのきっかけに捕まることがなかったら、いずれ一線を越えていたと思います。
それは「彼」は、というか、「彼ら」の一線はどこにも無いに等しいからです。
彼らの犯罪には、もともと度胸というものは存在せず必要ともしません。
何も考えていないのです。
そもそも「性的欲求を満たすため」も「女性と仲良くするため」も、どちらだったのかも彼らでも区別がつかないのです。
そのような類の犯罪者である彼らの線は、「死刑」と「女」なのです。
これは被害者の方にとっては、とても恐ろしいことです。
彼らは常にこのようなことを考えています。
「死刑になっても姦淫したい」
被告人は常に下を向き、時より首を傾げたりしていました。
床を見ていたのか机を見ていたのか、自分の膝を見ていたのかわかりませんが、周囲を見る余裕はないようでした。
それはおそらく普段の生活でも同じだったと思います。
客観的に自分自身を見ることはできない人間なのです。
ふと、前を見ると裁判員の方々が真剣な眼差しで裁判の内容を聞いていました。
私は、この裁判は途中からの傍聴なので、ここまでしか考察できませんでした。
被害者の方の手紙なのでしょうか、苦痛と悲哀な心情が読まれました。
私はこのとき被告人の顔を観察しながら聞いてましたが、言語に絶する惨害の内容を聞いていると、とうとう前を見ていることができず俯いて目を閉じてしまいました。
被害者の方の辛い思いは、被告人以外の全ての人にも伝わったと思います。
本日、論告求刑が終わりましたので判決は数日後になる予定です。
私は最後に被告弁護人の妥当年数を耳にしたとき、ついついニヤッと笑ってしまいました。
弁護士さんから出てくるこの年数と全く同じ年数を私も予測していました。
それは少なくもなく多くもなく、およそ被告側の弁護人として発言されると思われていた年数だったからです。
もっと少なかったらどうしたもんでしょう。
やはり弁護士さんも「人」なんだなと、ホッとした気がします。
時には耳を疑うような語りもありましたが、あの方たちも、それが仕事です。
その部分はじゅうぶん理解しないといけません。
私には人を裁く知識はないし、このような裁判に詳しくはないので私には判決がどれほどのものなのかわかりませんが。
裁判と言うのはある程度進行すると答えは決まっているようなものです。
検察側と被告弁護人の求刑がでると、そこからの量刑は計算されるものでしょう。
そこで懲役21年6ヶ月という年数が私には思い浮かびました。
おそらく私は今後、一生のなかで裁判員に選ばれるということは絶対にありません。
もし私がこの裁判の裁判員だったら、おそらくかなり厳しく考えるでしょう。
なぜなら、彼はあと一年逮捕が遅ければ一線を越えてしまったかもしれないのです。
「主 文 被告人を懲役21年6ヶ月に処する。 未決勾留日数中○○○日をその刑に算入する。 理 由 ・・・・・」
数日後には、このような判決が言い渡されるのでしょうか。
裁判所を出ると太陽が眩しく、私はなんとなくモノレールに乗ることをやめ、歩いて立川駅に向かいました。
帰りに映画でも観てから帰ろうかと、考えながら歩きました。
そんな天気の良い一日でしたが、歩く足はとても重たかったような気もします。
2014年6月13日(金)303
2014年6月16日(月)303
女性を性的に暴行しようとした上、現金1万円を奪ったとして、警視庁捜査1課と南大沢署は29日、府中市紅葉丘2、トラック運転手、高木慎一容疑者(46)を強盗強姦(ごうかん)未遂と住居侵入容疑で逮捕した。
同課によると「全く身に覚えがない」と否認している。
逮捕容疑は、6月中旬の未明、都内の20代女性方にベランダから侵入し、カッターナイフを突きつけて女性を脅して性的暴行を試みた後、女性の財布から1万円を奪ったとしている。
女性の抵抗で暴行は断念したという。
同課によると、6月に入り八王子市などで同様の被害が4件ほど発生。
どの現場でも近くに同じトラックがあったことが判明し、高木容疑者が浮上した。
マンションのベランダの無施錠の窓から侵入して女性を乱暴しようとしたなどととして、46歳のトラック運転手の男が逮捕されました。
東京・府中市のトラック運転手・高木慎一容疑者は今月中旬、東京・多摩地区のマンションのベランダの無施錠の窓から部屋に侵入し、20代の女性を乱暴しようとしたうえ、現金1万円を奪った疑いが持たれています。
警視庁によりますと、高木容疑者はベランダの鍵のかかっていない窓から侵入し、カッターナイフで女性を脅しましたが、抵抗されたため、逃走していました。
現場近くに設置された防犯カメラに、高木容疑者が仕事で使っていたトラックが映っていたことから浮上しました。
高木容疑者は取り調べに対し、「全く身に覚えがありません」と容疑を否認しています。
多摩地区では今月に入り、女性が無施錠の窓から侵入した男に襲われる事件が合わせて4件相次いでいます。
すべての現場で高木容疑者のトラックが目撃されていて、警視庁が余罪を調べています。
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